昭和浴槽 探訪
~街角に佇む、古い浴槽を探して。
昭和の時代に親しまれた、四角くて深くて小さな浴槽たち(以下、昭和浴槽と名付ける。)が、
今も街の片隅で様々な用途に用いられながら人々の暮らしを見守っています。
それぞれの個性ある昭和浴槽たちの「今」を見つめたい・・。そんな想いから、浴槽探訪を続けています。
ここはそんな私たちの活動をまとめた、JAPAN昭和浴槽探訪協会の公式HPです。
Profile
チャーリー
JAPAN昭和浴槽探訪協会 会長。
お気に入り
:古墳巡り、埴輪好き、チョコレートにはブラックコーヒー、表現者でありたい、
「小さい秋見つけた」はダークダックスのやつが一番、家族からのあだ名は「寝釈迦」。
街で見つけた昭和浴槽たち
No.1 ほてい草
とある閑静な住宅地。ほてい草の栽培用として使われている。定期的に水を交換できるよう、専用の蛇口も備え付けられ、丁寧に栽培されていることがうかがえる。浴槽もしっかりと手入れされ、なんともフォトジェニックな一基。
No.2 雨水タンク
道路わきに一見無造作に置かれているようにみえる。が、近づくとしっかりと機能を有しているのだ。雨どいからそこに雨水を流し込み、給湯口から中の水を排出できるよう改良を施してあることに感動した。(2枚目参照)水を貯めるのに適した深さとサイズの昭和浴槽は、まさに雨水タンクにはぴったりだ。エコロジーな一基に認定。
No.2のアップ。この地域の「からっ風」にも飛ばれれる事のないよう、蓋にはしっかりと重石が。
No.3 浴槽三兄弟
一番右は長男♪ そんなリズムが脳内をすぐさま駆け巡るような、仲良く3基ならんだ浴槽たちに癒される。そして大変貴重な「昭和浴槽群」である。家主の昭和浴槽愛が感じられた、個人的にもお気に入りのスポットである。
No.4 ステンレス槽
太陽の光を受け、眩しいばかりに輝き、その存在感を伝えてきた一基。周りは木々の緑に囲まれ、そこにエッジのきいたステンレス層がアクセントを添える・・。ファッションでいえば「甘辛コーディネイト」というところだろう。
No.5 ボタニカル
この浴槽に名付けるとしたら、森の中の「ねむり姫」。川沿いの住宅の敷地の一角に静かに眠るような一基だ。とくに別の用途として使われるわけでもなく、その傾きは、こっそりとこちらをのぞき込むような格好に見える。「私を見つけて・・」そんな声が聞こえてきそうだ。
No.6 昭和浴槽村
手前の2基並びだけでも有難いのに、実はその背後にも2基あるのだ。そう、ここは村なのだ。今宵は村祭り・・村人が集う賑やかな祭囃子が今にも聴こえてきそうだ。それぞれの浴槽には水をたたえ、手前の2基には「めだか」が飼育されていることが確認できた。残念なら後ろの2基には私有地のため立ち入る事ができなかったが、その用途が気になるところである。
No.6のアップ。並々と水をたたえ、メダカが元気に泳いでいた。
No.7 庭の主役
普通、片隅に追いやられていることが多い昭和浴槽だが、こちらはまるでガーデンの主役であるパーティーテーブルのように庭の中央に配置されている。和風にいえば、まるで家族で囲む「囲炉裏」にも例えられる。あまりにも堂々とした姿に一瞬見過ごしそうになるほどだ。
(No.7のアップ)中には水草が。そして蓋部分には鉢が置かれており、庭のランドマーク的存在だ。
No.8 ブリリアント
協会員から緊急通報を受け、現場に急行!かなりのレアさに、「・・これは・・!!!」と一人で感嘆の声をあげてしまったほどだ。ステンレス槽でありながら、ドットのような柄が光る。(アップの投稿を参照)私も初めてお目にかかった代物である。まるでちりばめられた宝石をまとったような華麗な姿。「ブリリアント・・」撮影を終えての帰途もしばらく興奮が収まらずにいたほど。
(No.8のアップ)
手前のネギが、まるでバランのように彩りを添えているのもいい。
No.9 禁じられた恋
勤務先での昼休み中、いつものように徒歩で浴槽探訪。広い畑の向こう側、距離にして50~60m先に、肉眼で僅かに確認できるほどの四角い物体が・・。カメラのズームを使って、やっとその存在を確かなものにできた。「いつもの場所で待ってる・・」人目を避けるように逢瀬を重ねる二人。そんなストーリーを描かせるようなドラマチックな2基だ。
(浴槽No.9アップ)
実りの秋だが、実らない恋である切ない2基。
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あとがき
ここからは少し私の想い出話に付き合ってもらうのだが、築50年以上のアパート生活の時代は、ガスで沸かすタイプの昭和浴槽に毎晩浸かっていた。もちろん、シャワーなんてない。手桶で浴槽の湯を汲み出し、体にかける「武士の行水スタイル」だ。
基本、前の晩の水を沸かしなおして(これを地元の言葉では「たてっ返す」という。)入るため、二日目、三日目になると「にごり湯」になる。たいがい、濁った湯に浸かることになるので、すべて新しい水に取り換えたときの風呂の清々しさが際立って嬉しい瞬間だった。まるで川の源流のように清らかな水なので、私はこのときの風呂を「清流」と名付け、夫に「今夜は清流だよ!」なんて入浴を促すと「お!いいね!」なんて言って、夫も嬉しそうに入る。たまに沸かしすぎてしまい、熱すぎて入れない事態になると、風呂をかき回す棒(これって、今さすがにあんまり見かけないなぁ・・)を使って夫婦で声を掛け合いながらの「湯もみショー」が始まり、さながら草津の賑わいのようであった。
前置きが長くなったが、簡単にまとめれば昭和浴槽には私の愛着と人生が詰まっているのである。そんな浴槽たちが、あるべき場所、あるべき姿を変えていわば第二の人生を歩んでいる姿を見かけたとき、そこになんとも言えない「わび・さび」を感じてしまうのだ。そして、すでに主役を降りてしまった彼らに、もう一度スポットを当ててあげたい・・そんな理由から彼らを探し出し記録として残す活動をはじめたのが、事の発端である。
水洗トイレも無い、虫が出るのは日常茶飯事、大雨の日は家の中にも雨が降るようなオンボロアパートに、新婚で住むという行動は、同世代から見れば奇人の部類に属するだろう。そんな奇人の「昭和浴槽への想い」をオモシロオカシク楽しんでもらえれば、と思う。
JAPAN 昭和浴槽探訪協会 会長 チャーリー
会員一覧
当協会の会員をご紹介します
SHIGE
当協会理事長。当協会の旗揚げに功労し、現在は理事長を務める。
「この辺りが臭う・・」持ち前の「勘」を生かし街角に眠る数多くの昭和浴槽を探し出している。まさに名人芸の域である。
MAYUMI
東日本エリア統括本部長。自宅の庭にも物心ついたときから「昭和浴槽」があり、当協会に画像提供をした事を契機に、協会員として参画。趣味の山歩きやジョギングの傍ら、その審美眼で数々のレア浴槽を発掘。今や当協会を支える屋台骨的存在だ。
HIRO
N地区会員。フォトグラファー。当協会の統括部長の熱心な活動ぶりに共感し、会員となる。アーティスティックな感性を武器に、「アートとしての浴槽」を追求してくれるだろう。会長の夢である「浴槽写真の個展開催」の実現には、欠かせない存在である。
MAKI
O地区支部長。美大出身・グラフィックデザイナーであり、物事の美しさ、儚さには敏感だ。昭和浴槽の持つ「素朴さ」と「健気さ」に目覚め、その眼力でハイセンスな浴槽を発掘してくるであろう、期待が大きい会員の一人である。
やっちん
当協会公認の昭和浴槽認定士。大の風呂好き。温泉は大好物で、草津温泉では1泊につき10回以上入浴をするほどだ。会長とは、同じ古アパートで生活をともにしていた時期があり、昭和浴槽に毎晩漬かっていた時代も。昭和浴槽を見定める確かな目を持つ。
ていやん
当協会シニアマネージャー。経験豊かでまだまだ行動力は健在な団塊世代。地域の事を知り尽くし鋭い嗅覚で、人目に付きにくい昭和浴槽を次々と発掘している。「浴槽探訪は草の根活動が大事だぞ」と協会員を日々叱咤激励している。
欽ちゃん
K地区協会員。舞台役者でありジェラート職人という多彩な能力を発揮している。当協会への参画の理由を「昭和浴槽に可能性を感じた」と力強く語ってくれた。まるでサマルトリアの王子と出会ったような・・心強い味方を得た記念すべき瞬間である。
邦さん
A地区協会員。狩猟免許を持つ、山歩きの達人。狩猟の傍ら、浴槽探訪を行うパワフルさには脱帽だ。浴槽撮影のテクニックもなかなかのもの。素晴らしい投稿写真を次々と協会に提供している。頼れる団塊世代の邦さんは、協会員のお父さん的存在だ。
まっさん
K地区協会員。奇跡の50代という異名を持ち、地元メディアのベテラン記者として、日々ホットな情報を発信している。彼の参画により、まだまだ未開拓であるK地区の新たな浴槽発掘が期待できるであろう。
maimai
A地区協会員。当協会の公式インスタを見て
その奥深さに共感。協会員としての参画を名乗り出る。健康づくりの散策を兼ねた浴槽探訪。まさに、一石二鳥な活動だ。インフルエンサーとしての活躍を期待したい。
しずか
T地区協会員。フラワーアーチスト。当協会の活動に、当初は戸惑いこそあったものの、徐々に浴槽を受け入れ、今では立派な会員だ。いつか、昭和浴槽と彼女が生み出す花の芸術との競演を実現させたい。
MINA
H地区協会員。浴槽を見つける第3の瞳が突然開眼し、鮮やかに複数基を発掘。神の子降臨である。MINAの父も浴槽を2基所有し、「浴槽が欲しければ手に入れるルートはある。」と、謎の売人のようなミステリアスな空気を漂わせる。親子揃って頼もしい会員だ。
Mr.K
S地区協会員。小学校教諭。社会科を担当されているセンセイが、実は協会員。それを知っているワタシは、「スゴイ秘密を知っている唯一の人間なのだ!」と一人でほくそ笑んでいたりする。
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